【群青の夜の羽毛布】 (レビュー)
◆教師である母親の厳しい躾、幼い頃の強烈な体験が絡み合い、本上まなみ演じるさとるは人混みの中に長時間いることができない体質になっていた(すぐに気分が悪くなってしまうのだ)。彼女とつきあうことになった大学生は彼女を助けようと必死になるのだが…。
映画を観てこういう女性の感情の揺れは伝わってくる。誰にも理解してもらえなかった自分の性格を今度の男性はわかってくれるかもしれない、でもまた同じ結果かもしれない。そんな孤独な気持ちは多かれ少なかれ誰しもあるものだと思う。
ただ、表現のディテールがもう少し必要な気がする。映像的な女性的表現、彼女のもっと突っ込んだキャラクターの表現、相手の大学生も然りである。設定としてせっかく、このような表現を求める場があるのだから、これを積み重ねることが作品の骨格を形成するのだと思うし、それが物語のクライマックスまでの楽しい(面白いという意)道程であり、主人公への感情移入へとつながっていくはずである。
しかし、それよりも何よりもどうしても納得できない点がある。ネタばれになるので書くことはできないのだが、その件についての解決は最後までされなかったと思うのだが…。(越智)
▼人ごみの中にいることのできない彼女はスーパーでバイトしている学生とつきあう。だが、彼女の病気は彼女の家族に起因しているのであった。
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