【ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女】 (レビュー)
◆スウェーデン製ミステリー小説の映画化第一弾。原作者のスティーグ・ラーソンは、構想5部作のうち3作まで書いて出版社へ持ち込み、第1巻の発売直前に急逝したそうです。その後刊行された3作とも映画化されており、すでに本国スウェーデンでは2009年中に連続公開済み。2010年2月からはテレビドラマが放送されるらしい。
映画としては、何の変哲もない、ごく普通のミステリー映画。鑑賞後に深い想いが残るわけでもなく、登場人物に思い入れができたわけでもない。強いて言えば、現代スウェーデン映画を観る機会がほとんどないという希少性くらい。でもそんなことは作品自体には全く関係ないし、コレが現代スウェーデン映画だ、と言われても微妙である。
物語を取り巻くそれぞれの設定などはきちんとそろえられているのだが、結局のところ、描き方の全てが中途半端で、総じて軽く乾いていることに問題があるのだと思う。
シリーズ1作目であるため、孤島で起きた失踪事件と一族二世代の物語より、主人公2人の出会いの物語としての比重が大きかったのだろうか。それとも、この軽さや乾きがスウェーデン新世代なのだろうか。できれば前者であり、前述した国民的お祭りの副産物であって欲しいと思う。(栗栖)
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