【パリ20区、僕たちのクラス】 (レビュー)

【マーク堀口のこの俳優をマーク!】
ここに登場してくる24人の生徒たち(日本だと中学2〜3年生くらい)はとてもじゃないけど、純粋で子供らしい子供たちではないわ。まあ、こういう表現は日本でも死語になりつつあるんだけどね。
ただ、フランスというお国柄で、多種多様の民族から構成されるクラスの国語の授業で起こる、いろんな出来事というほうがいいかもしれないわね。最初、ドキュメンタリーかと思ったんだけどドラマ。そうでないとまとまったものにならないのかもしれないわね。
先生のフランソワは熱血教師なんだけど、子供たちにその意図は伝わりにくく、だんだんと苦戦していき、ついには…ってのが大まかなあらすじなんだけど、そこに持っていくまでの展開はよく練られてると思うわ。
子供たちも名演技と言っていいのかしら、彼らの心情はよく伝わってくるわ。多感な年頃という部分は、でも行き過ぎることなく、自然な日常の振る舞いのように感じられるものよ。民族問題もいくつか取り混ぜてるもいるし…。
観ているときはそんなに感じなかったけど、後から思うと、この作品は私たちの生活を皮肉ってるようにも思うの。どうしてこうなっちゃうの?っていう不甲斐ない思いとは別の、人間社会の縮図、私たちが背負っていくものではないかしら?ってね。
▼パリ20区にある中学校の教室が主な舞台。子供達の自然な演技はもちろんすばらしいのだけれど、担任役で原作も書いているフランソワ・ベゴドーの存在が、この作品を面白くしている大きな要因となっているんではないだろうか。実際に教師の経験もあるらしく、生徒達との対話がとても上手で、それが生徒達の自然な演技に繋がっているように感じられる。思わず自分の学生時代を思い出してしまった。(新堀)



0.作品紹介
1.内容
*HOME