【群青の夜の羽毛布】

大学生の鉄男(玉木宏)には憧れている女性がいた。バイト先のスーパーによくやってくる美しい年上の女性さとる(本上まなみ)。ある日鉄男の目の前で貧血で倒れたさとるを助けたことから、鉄男はさとると付き合うようになる。聡明でもの静か、時に病的なほど繊細で人前に出ることに恐れるさとるは、反面、ホテルへ積極的に自分から誘うなど、大胆なところがある。それでも鉄男はそんなミステリアスなところを含め彼女を愛するようになる。さとるは家事手伝いをして郊外の丘の上の自宅で美貌の厳格な母(藤真理子)と明るい性格の妹(野波麻帆)と3人で住んでいる。母は教師で、20才を過ぎた娘たちに対しても、品行方正にと、門限さえある生活を強いている。さとるはそんな生活の中、人前にも出れず、社会的にも取り残された想いの中で、鉄男の純粋で明るい性格に救いを見出していた。病的な内気さも鉄男さえいれば、克服できそうな気がするのだ。一方鉄男はある日デートの帰りに事故に遭い、門限を破った時の厳しい折濫を見て、さとるの不安の原因が彼女の家庭にあると気づく。鉄男はさとるを陰気な家から連れ出そうとするが、さとるは家から出ることができない。母の庇護の元から離れることなど、とてもできそうにないのだ。そして他にも理由が…。


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