【バオバブの記憶】
首都ダカールから車で2時間のトゥーバ・トゥール村に住む人々は、大家族。そこには未だ多くのバオバブが、そして昔ながらの素朴な日常があった。
村に住む12歳の少年、モードゥは20人を超える大家族の次男。農作業や牛追いの手伝いをしながらコーラン学校に通っているが、本当はフランス語学校に行きたいし、将来は外国に行って商売をしたいと思っている。弟や妹たちの面倒を見たり、草むらで相撲やサッカーをしたり、時にはバオバブの樹も遊び場となる。バオバブには精霊が宿ると信じている村人たちは、決して切ることなく、ご神木には祈りをささげる。
しかし、急速な近代化の波はこの村にも迫ってきていた。100年、500年、1000年と、この大地でたくさんの生きものたちと生きてきたバオバブが消えていく。
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