【消されたヘッドライン】
事の始まりは、首都ワシントンD.C.の地下鉄ホームでひとりの女性が謎の死を遂げたことだった。ソニア・ベーカー、25歳。将来を嘱望される理想家の国会議員スティーヴン・コリンズの愛人でもある彼女の死は自殺と見なされ、マスコミは一斉にそのスキャンダルを報じた。ところが地元新聞紙ワシントン・グローブの記者カル・マカフリーとデラ・フライは、他社がまったく気づいていない驚愕の事実を探りあてる。ソニア死亡の前夜に発生した黒人少年の射殺事件。この何の関連性もなさそうなふたつの事件が秘かに繋がっている証拠を発見したカルは、さらなる徹底取材を試みる。しかし行く手に広がる闇は、彼らの想像の及ばぬほど深く険しかった。アメリカの知られざる莫大な利権に巣食う民間企業と国家権力の恐るべき癒着の構図。そのアンタッチャブルなタブーに触れてしまったカルたちは、新聞記者としての意地と誇りだけを武器に、巨悪との闘いに敢然と身を投じていく…。
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