【エスター】
エスターは、9歳。ロシアで生まれ、孤児になった、可哀そうな女の子。頭が良くて、絵と歌が上手で、天使のようにあどけない笑顔が魅力的。人形のような服装を好み、首と手首のリボンは絶対に外さない。
そんなエスターを養子にした、ケイトとジョンのコールマン夫妻。二人には、息子ダニエルと、娘マックスがいるが、3人目の子供を死産した悲しみを乗り越えるため、新しい家族を迎え入れた。
エスターが幸せを運んでくれる、そう信じたコールマン夫妻の周囲で、次々と謎めいた事件が起こり始める。何者かに公園の滑り台から突き飛ばされて、重傷を負った少女。コールマン家を訪ねた後、行方不明になった孤児院のシスターは、見るも無残な姿で発見される。マックスが乗せられた車が坂道で急発進、あと一歩で大事故に。
事件の起こるところには、なぜかエスターの姿が─。
ケイトにだけは、別の顔を徐々に見せ始めるエスター。ケイトは、ロシアの孤児院に調査を依頼するが、ジョンはかつてアルコール依存症だった妻の妄想だと決めつけ、夫婦の絆もひび割れていく。
そしてついに、残虐非道な悪魔が天使の翼を脱ぎ捨てた時、エストニアからエスターの驚くべき正体を知らせる一本の電話が─。
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